みらいエコ住宅、GX志向型の申請が予算の66%に 予約は11月16日まで
新築住宅の省エネ化を支援する国の「みらいエコ住宅2026事業」で、最も補助額の大きい「GX志向型住宅」への申請額が、10月17日時点で予算の66%に達しています。交付申請の予約は11月16日まで、交付申請は12月31日までですが、予算の上限に達するとその時点で締め切られます。この記事では、補助の内容と申請の状況、茨城県で注文住宅を建てる人が工務店・ハウスメーカーと確認しておきたい点を整理します。
GX志向型は予算の66%、長期優良・ZEH水準は39%
国土交通省などが実施する「みらいエコ住宅2026事業」(新築への補助は国土交通省と環境省の合同事業)の公式サイトでは、予算に対する申請額の割合が毎日午前中に更新されています。2026年10月17日0時時点で、GX志向型住宅は予算(第1期と第2期の合計750億円)に対して66%、長期優良住宅・ZEH水準住宅は予算(同1,450億円)に対して39%、リフォームは10%でした。
申請額には、交付申請と予約の総額が含まれ、審査中のものも含みます(却下・取り下げは除く)。いずれの区分も、予算の上限に達した時点で受付が終わります。公式サイトは、早めの申請をすすめています。
みらいエコ住宅2026の補助内容と期限
注文住宅の新築の補助額(1戸あたり)
- GX志向型住宅:1〜4地域は125万円、5〜8地域は110万円。全世帯が対象です。
- 長期優良住宅:1〜4地域は80万円、5〜8地域は75万円。子育て世帯または若者夫婦世帯が対象です。
- ZEH水準住宅:1〜4地域は40万円、5〜8地域は35万円。子育て世帯または若者夫婦世帯が対象です。
- 長期優良住宅とZEH水準住宅では、建築主かその親族が所有する住宅を解体する場合に20万円の加算があります(複数を解体しても上限20万円)。
区分は、建築物省エネ法に基づく「地域の区分」によります。公式サイトの地域区分検索によると、茨城県内で4地域に当たるのは大子町の全域と城里町の一部だけで、ほとんどの地域は5〜8地域の額(GX志向型住宅110万円、長期優良住宅75万円、ZEH水準住宅35万円)になります。城里町のように市町村の中で区分が分かれ、補助額が変わる所もあるため、建てる場所の区分は公式サイトの地域区分検索で確認してください。気候と地域区分の考え方は茨城県の省エネ地域区分・気候の解説でもまとめています。
主な条件
- 子育て世帯は、申請時点で2007年4月2日以降に生まれた子がいる世帯です。若者夫婦世帯は、申請時点で夫婦で、いずれかが1985年4月2日以降に生まれた世帯です(2026年3月末までに工事に着手した場合は、それぞれ2006年4月2日以降、1984年4月2日以降)。
- 住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下であること、建築主本人が住民票の住所として住むことなどが条件です。立地による除外の要件もあります。2027年1月31日までに補助額以上の工事の出来高が必要で、交付申請は基礎工事の完了後に行います。
- 2025年11月28日以降に基礎工事に着手していることが必要です。
- GX志向型住宅は、GXへの協力表明を行った事業者(GX建築事業者)が建てる住宅に限られます。建築確認申請の提出日が2026年7月1日以降の場合は、HEMSなどでIP通信を使う機器はJC-STAR★1以上の製品が必須です(6月30日以前の提出分は推奨)。
申請の期限
- 交付申請の予約:2026年11月16日まで(注文住宅のZEH水準住宅は8月17日で終了)。予約は任意で、有効期間は12月31日か提出から3か月の早い方です。
- 交付申請:2026年12月31日まで(注文住宅のZEH水準住宅は9月30日で終了)
- いずれも、予算の上限に達した時点で締め切られます。
申請するのは工務店・ハウスメーカー、施主は登録の有無を確認
申請は施主(建築主)ではなく、登録された「みらいエコ住宅事業者」が代わりに行い、補助金は契約代金に充てるか、事業者から現金で受け取る形で施主に還元されます。その方法は、事務局指定の「共同事業実施規約」で取り決めます。そのため、補助を受けられるかどうかは、依頼する工務店やハウスメーカーが事業者として登録しているか、GX志向型住宅の場合は協力の表明をしているかにかかっています。
これから契約する人は、注文住宅のZEH水準住宅がすでに受付を終えている点に注意が必要です。GX志向型住宅は予算の66%まで申請が進んでおり、着工の時期によっては、予約や申請が間に合わない可能性もあります。補助金を前提に資金計画を立てている場合は、受付が終わった場合の資金の手当ても考えておくと安心です。
依頼先を選ぶときの確認の観点は工務店・建築業者の選び方ガイド、補助制度の全体は茨城県の新築・リフォームの補助金一覧でもまとめています。
契約前に依頼先と確かめておきたい5つの点
- 事業者の登録:依頼先が「みらいエコ住宅事業者」に登録しているか、GX志向型住宅の協力表明をしているかを確認します。
- 予約の時期:予約を入れるかどうかは事業者が判断します。予約を入れる時期と、期限(11月16日)や有効期間(3か月)に間に合うかを、着工の予定と合わせて確かめます。
- 住宅の性能の証明:GX志向型・長期優良・ZEH水準のどれに当たるか、証明書の取得の段取りを確認します。
- 世帯の条件:長期優良住宅・ZEH水準住宅の場合は、子育て世帯・若者夫婦世帯の条件に当てはまるかを確認します。
- 最新の申請状況:公式サイトの予算の消化状況は毎日午前中に更新されます。契約の前後に確認しておくと安心です。
なお、茨城県の公式ホームページは、10月16日15時時点の表示でもシステム障害のため臨時のページで運用されています。県や市町村の独自の補助制度を調べる場合は、市町村の窓口にも直接確認すると確実です。自治体の補助は、国費が充てられているものを除き、併用できるとされています。一方、同じ住宅で国の他の補助を重ねて受けることはできません。
「66%」より「予算上限」と「予約の有効期間」に注意
今回の66%という数字よりも、受付が「期限」ではなく「予算の上限」と「予約の有効期間(提出から3か月)」で区切られている点を重く見るべきだと考えます。予約は任意で、入れるかどうかは事業者が判断するうえ、交付申請は基礎工事の完了後にしかできないため、施主の側からは自分の枠が確保されているかが見えにくくなります。また、茨城県はほぼ全域が5〜8地域に当たるので、GX志向型住宅で見込める額は110万円です。子育て世帯・若者夫婦世帯なら長期優良住宅は75万円で、古家の解体を伴えば加算を含めて95万円となり、差は15万円まで縮みます。この差とGX向けの設備の追加費用を比べたうえで、どちらの区分で申請するかを早めに決めておくことが、予算上限への現実的な備えだと考えます。城里町の一部など4地域に当たる場所では額が5万〜15万円上がるので、建てる場所の区分も先に確かめておくと安心です。
出典
- みらいエコ住宅2026事業 公式サイト(予算に対する補助金申請額の割合、2026年10月17日0時時点)
- みらいエコ住宅2026事業:注文住宅の新築
- みらいエコ住宅2026事業:事業概要
- みらいエコ住宅2026事業:注文住宅の新築(申請の流れ)
- みらいエコ住宅2026事業:GX建築事業者
- みらいエコ住宅2026事業:地域区分検索
- 茨城県ホームページ(臨時ページ)
2026年10月17日時点の情報です。